高橋先生のブログ

両側卵管閉塞に、卵管鏡下卵管形成術をおこない、すぐに妊娠された例

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他院で両側卵管間質部(子宮と卵管の境)閉塞も30歳代の方が、いらっしゃいました。前医では、体外受精しか方法がない、とのことでした。

再検査で卵管が通ることも半数程度あるので、当クリニックでも子宮卵管造影検査を再度おこないました。

結果は写真のごとく、がっちりと間質部で閉塞していたのです。

そして先月、両側の卵管鏡下卵管形成術を施行し、術中の状態では、両側開通したと判断されました

実際には、卵管の先端まではカテーテルが届かないので、開通率は70%程度なのです。

当クリニックでは、手術後に、再度卵管造影検査をおこなって、開通の有無を確認しています。

さて、この方は、手術後、生理が来ないとの訴えで来院されました。

な、なんと。手術をしたその周期に(たぶん手術、数日後の排卵)、に自然妊娠されたのです

妊娠6週で、心拍もバッチリ、来週には卒業ですね。


このように、間質部や峡部の卵管閉塞で、体外受精が必要だとされた方にも、今回のように卵管鏡下卵管形成術ならば、お腹の切開することもなく、日帰りで受けられる手術です。

卵管の間質部や峡部に問題がある場合には、卵管鏡下卵管形成術も選択肢に入れてみては如何でしょうか。


今後も当クリニックでは、卵管鏡下卵管形成術(FTカテーテル)を積極的におこなっています。ご希望の方は、この手術のみ受けたい方も受け入れています。担当医からの紹介状をお持ち下さい。