8月の妊娠希望セミナー開催しました!
昨日、8月19日に妊娠希望セミナーが開催され、約30名の方が参加されました。今回もご主人同伴のカップルの参加も多かったですね。ご主人も積極的に関わっていることはとても良いことです。
一方、講演後の個別相談では、やはり皆さん様々なお悩みをお持ちでした。
1)まず、皆さん、性交渉が少ないことを訴えていました。
「今通院しているところでは、人工授精の前には禁欲するように指示されている。」
「排卵後は、性交渉を持ってはいけないと思っていた。」
「ご主人に精子の状態があまり良くないと話したら、その後、性交渉をしなくなってしまった。」
人工授精や、体外受精の直前でも性交渉を持って良いのですね。むしろ禁欲期間が長くなる(3日以上)と、成績も悪くなるのです。「必要なのは、死んだ精子がたくさん混ざった濃い精液よりも、新鮮な精子の方」であり、その方が妊娠しやすいのです。排卵後も性交渉を持っている方が、妊娠を維持する免疫状態になっていくとの報告があります。また、精子の状態はかなり変化します。1回の検査で精子の状態が悪くても、自然妊娠する方はたくさんいらっしゃいます。1回の検査を確実な検査、と考えないで下さいね。
2)奥様が、自己免疫疾患があり、うつ病で、抗うつ剤を飲んでいるため、妊娠してはいけないと考えていたカップルがいらっしゃいました。
現代では、うつ病はたくさんの方がいらっしゃいます。当クリニックでも、うつ病でも不妊治療に通院されている方も珍しくありません。したがって、うつ病である事は、ほとんど問題にはならないのです。「ほとんど気にしていません。普通ですね。もし当クリニックでも、うつ病について気にかけて欲しい場合にはその旨お話下さい。そうでなければ全く皆さんと同じように不妊治療を進めます。」とお話ししています。そう話すと、ご本人の表情はむしろぱっと明るくなったように感じました。ご自身がうつ病である事で、妊娠してはいけないと思っていたようです。全く普通に妊娠されて良いのですね。ただし、うつ病の診療は継続して受けて、必要な薬は続けて下さいね。今の薬は妊娠していても危険ではないのです。
9月の妊娠希望セミナーは、9月16日(土)16時~です。
皆さんのご参加をまたお待ちしております。