高橋先生のブログ

44才の妊娠卒業。今年のトップ3に入りますね!

先日、44才の体外受精で妊娠された方が卒業されましたのでご紹介致します。出産は45才の予定です。

当クリニックには43才で来院。治療を急ぐこととなり、AIHを2回おこなった後に体外受精を開始しました。

AHHは0.92と、卵巣機能は42~44才相当の値。

初回の体外受精(ショート法)では、3回胚移植し、凍結胚盤胞移植で1回妊娠するも流産。

2回目の採卵(HMG-アンタゴニスト法)後は、4回胚移植し、1回化学的妊娠。

3回目の採卵では、ロング法で7個採卵、4個受精し、3個保存(胚盤胞1個、初期胚2個)。

通算、8回目の(凍結胚盤胞)胚移植で妊娠されて、先日卒業されました。

サプリメントは、アシストワン、メラトニンを併用。

この方は、比較的採卵数が多く、ロング法が可能でした。どの排卵誘発が良いかは、それぞれメリットデメリットがあり、最良な誘発法を一概にはランク付けなどできませんが、当クリニックでは、採卵数を確保できそうならば、ロング法を多用しています。

今回の方は高齢でしたが、卵巣機能が比較的残っていたのでロング法が可能でした。また胚を凍結保存できています。今回の方のような高齢の方には、卵子が多く取れそうならば、採卵を優先してどんどん採取し、凍結胚をどんどん保存しておく意義は十分にあるのです。

この方は非常に幸運な方であり、今年の妊娠者としてはトップ3に入ります。

今後も順調に経過することを願うばかりです。