鉄分の取り方 「大丈夫ですか?」は難しい
最近、二人の方から、「ヘム鉄をとっていますが大丈夫でしょうか」との質問がありました。
これは二つの問題を含んでいます。
(Ⅰ)鉄/鉄剤について
ヘム鉄は、動物の血液などから作られるもので、ヘム鉄以外の非ヘム鉄(クエン酸鉄、ピロリン酸鉄など)よりも5~6倍吸収率が高い。胸焼け、胃炎、便秘、下痢など、がおこりにくい。一方、コストが高い、などがあります。
鉄イオンはフリーラジカルの産生を促進して、細胞を障害します。つまり鉄は生体には有害であるので、鉄の取り過ぎは避ける方が良いのです。ただし、不足すると鉄欠乏性貧血になるので、適度必要なのです。多すぎると肝臓に鉄がたまりすぎて、肝機能障害をおこします。
したがって、検査もせずにヘム鉄をずっと使用するのは、(サプリメント程度の量ならば問題ないとは思いますが)、むしろ健康を害することもあり得るのです。
鉄剤の投与は、
1)血液検査(血算とフェリチン)を検査して、鉄欠乏性貧血の方
2)強い貧血には、医薬品の鉄剤を使用
したがって、サプリメントのヘム鉄を使用する場合とは、
3)軽度の貧血(ヘモグロビンが10以上)や、胃炎や便秘・下痢になる方
が対象となるでしょう。
ヘム鉄・鉄剤の使用は、検査を受けてから使用しましょう。
Ⅱ)次に「このサプリは大丈夫でしょうか?」との質問は、実際にはかなり難しい質問なのです。
サプリメントは「薬」ではなく「機能・健康 食品」なので、特にしっかりとした基準がなく、品質の保証はありません。
医薬品の本にも載っておりませんし、安全性の検査も保証もないのです。
したがって、ご自身で購入されたサプリメントはご自身の判断・責任の下に使用されるものであり、医学データもないので、医師も責任や保証は出来ないのです。
葉酸は皆さん摂っていますか。赤ちゃんの中枢神経系の奇形(無脳児・二分脊椎)防止に妊娠前から摂る必要がありますよ。通常の食事では不足するので、1日400㎍は摂って下さいね。当クリニックでは、製薬会社の作っているサプリメントを比較的お勧めしています。
これは二つの問題を含んでいます。
(Ⅰ)鉄/鉄剤について
ヘム鉄は、動物の血液などから作られるもので、ヘム鉄以外の非ヘム鉄(クエン酸鉄、ピロリン酸鉄など)よりも5~6倍吸収率が高い。胸焼け、胃炎、便秘、下痢など、がおこりにくい。一方、コストが高い、などがあります。
鉄イオンはフリーラジカルの産生を促進して、細胞を障害します。つまり鉄は生体には有害であるので、鉄の取り過ぎは避ける方が良いのです。ただし、不足すると鉄欠乏性貧血になるので、適度必要なのです。多すぎると肝臓に鉄がたまりすぎて、肝機能障害をおこします。
したがって、検査もせずにヘム鉄をずっと使用するのは、(サプリメント程度の量ならば問題ないとは思いますが)、むしろ健康を害することもあり得るのです。
鉄剤の投与は、
1)血液検査(血算とフェリチン)を検査して、鉄欠乏性貧血の方
2)強い貧血には、医薬品の鉄剤を使用
したがって、サプリメントのヘム鉄を使用する場合とは、
3)軽度の貧血(ヘモグロビンが10以上)や、胃炎や便秘・下痢になる方
が対象となるでしょう。
ヘム鉄・鉄剤の使用は、検査を受けてから使用しましょう。
Ⅱ)次に「このサプリは大丈夫でしょうか?」との質問は、実際にはかなり難しい質問なのです。
サプリメントは「薬」ではなく「機能・健康 食品」なので、特にしっかりとした基準がなく、品質の保証はありません。
医薬品の本にも載っておりませんし、安全性の検査も保証もないのです。
したがって、ご自身で購入されたサプリメントはご自身の判断・責任の下に使用されるものであり、医学データもないので、医師も責任や保証は出来ないのです。
葉酸は皆さん摂っていますか。赤ちゃんの中枢神経系の奇形(無脳児・二分脊椎)防止に妊娠前から摂る必要がありますよ。通常の食事では不足するので、1日400㎍は摂って下さいね。当クリニックでは、製薬会社の作っているサプリメントを比較的お勧めしています。