高橋先生のブログ

男性性腺機能低下症、ICSIの恩恵

最近では顕微授精ICSIが出来る様になって、以前ではお子さんを得られない重度の男性不妊のカップルも、お子さんを抱くことが不可能でなくなってきています。
今回、男性の性腺機能低下症のため、通常では精子が作られないカップルがいらっしゃいました。
LHとFSHが分泌されないために、精巣が眠ってしまい、精子が作られないのです。
男性には、女性におこなう排卵誘発剤と同じ、HMG注射とHCG注射を定期的に注射して、少数ながらもICSIをおこなえるだけの精子が得られました。
5個の卵子にICSIをおこない、3個胚盤胞になり、1個移植。
初回の顕微授精で妊娠、卒業されました。
ご主人はとても感動していらっしゃいました。
今後も順調に経過して、元気なお子様が誕生されることをお祈りするのみです。
少量の精子のみのカップルには、ICSIのパワーを本当に感じます。