高橋先生のブログ

AMH<0.1、FSH41、体外受精で妊娠した症例

AMH<0.1、FSH;41で、体外受精1回目で妊娠された36歳の方をご紹介致します。
4cmの筋腫もある方で、子宮内腔の変形がややありました。AMH<0.1でもあり、筋腫の手術をせずにすぐに体外受精のスケジュールに入りました。
しかし、体外受精予定の前周期には、生理16日目でも内膜は5mm未満で卵胞も全く見えませんでした。E2;47、FSH;41、LH;54と、閉経に近い状態にありました。これに対して、プレマリンを使用することで卵巣を休め、プラノバールで生理をおこしリセットしました。
その次の周期には、生理3日目よりプレマリンを使用したところ、生理10日目で右卵胞が19×16mmとなりました。幸いに、採卵でき、受精、何と胚盤胞まで成長したのです。これを移植し妊娠。先日心拍も認めました。
この方は、36歳と比較的若く、AMH<0.1であったので、すぐに体外受精に進んで良い結果が得られました。今後も順調に経過することを祈るばかりです。
この方には、対策はプレマリンとDHEAのみの使用でしたが、初診受診後1ヶ月で体外受精の決断をご夫婦でおこなったスピードが幸いしたのかもしれません。