高橋先生のブログ

AMH<0.1、凍結胚移植で妊娠された例

先日、34歳、AMH<0.1で、4回目の採卵で4個採卵、ICSIで4個受精、新鮮胚で1個移植するも妊娠せず。残存3個中1個胚盤胞になり凍結。その後1個の胚盤胞を移植して妊娠。の方がいらっしゃいました。

35歳以下の方でもAMH<0.1と、非常に低い方はいらっしゃいます。妊娠希望の方は、やはり早期にAMHを検査しておいた方が良いという1例だと思います。

AMH<0.1での妊娠は、珍しくはありません。「AMH<0.1は卵子が無いことを示している」のではありません。AMH<0.1でも複数の卵子は採卵できることもあります。諦めずに挑戦してみましょう。この方は、最初の頃は卵子の状態があまり良くなかったので、DHEAとビタミンDを使用しました。
ただし、年齢が高くなると、折角採卵できた卵子も染色体異常が高くなり、妊娠しにくくなります。
特にAMH<0.1の方は、残されている時間が少ないことをしてみていますので、より治療を急ぐ必要があることをご理解下さい。
今度AMH<0.1の方の集計をしてみたいと思います。結果が出ましたらまた皆さんにもご報告致します。