性感染症学会参加報告になってるか疑問?
今回、神戸での日本性感染症学会第27回学術大会があり、参加してまいりました。
私も日本性感染症学会認定医(千葉県では、全科で13名)の一人なので、きちんと参加する必要があるのです。
しかし、参加したアリバイ写真を取り忘れてしまいました。残念~。
一方、学術大会参加のついでに、USJのハリーポッターにも参加してきました。
見て下さい!この合成写真のような仕上がりを!
撮った写真が、USJしかないとは。
今回はあくまで、学会参加がメインです。ハリーポッターのついでに学会参加したのではなく、学会参加のついでにハリーポッターに立ち寄っただけですよ。皆さん勘違いされないで下さいね。ね。ね。(と念を押す私)
一応、私も共同演者として、抄録には載っています。
千葉県の性感染症の調査報告です。五十嵐先生ありがとうございます。
私はこのように様々な方に支えられているのですね。なお、あくまで支えられているのであり、決して寄生しているのではありません。
最も多い性感染症は、相変わらず性器クラミジアです。性器クラミジアは、卵管の癒着や閉塞をおこし、不妊症、子宮外妊娠の原因としても重要なのですね。
2003年以降、性器クラミジアも減少傾向にあったのですが、千葉県ではこの3年間は横ばいからやや増加している可能性もあるようです。
原因はまだよく分かっていませんが、全国的に梅毒が増加している傾向にあるようです。
また、クラミジア感染は、若年者では、独身者よりも、配偶者がある方の方が多いと報告されています。
さて、クラミジアと不妊症についてのお題を一つ(落語の紹介みたいになってしまいますね)
受精の不妊原因は、卵管因子が40%程度と最も多く、その卵管不妊の原因としてはクラミジア感染が最も多いのです。したがって、女性の最も多い不妊原因は、クラミジア感染とも言えるのですね。
卵管が障害を受けると、不妊症になるわけですが、クラミジア感染による卵管障害としては、卵管周囲癒着と卵管水腫(卵管先端の閉塞)が典型的です。
卵管因子の判断としては、まずは卵管造影検査がおこなわれますが、卵管造影検査はあくまで影絵での判断であり、開通しているかどうかは比較的正確に分かりますが、癒着しているかどうかは確実性はやや心許ないのです。卵管造影検査が正常であっても、クラミジア抗体が高い場合(例えば3.5以上)の場合には、自然妊娠率は低下するとの報告もあります。
卵管因子の対策としては、主に腹腔鏡による卵管の修復(保険適応)と、体外受精(保険外)があります。
腹腔鏡による卵管周囲癒着の術後妊娠率はおよそ50%です。
卵管開口術では卵管は90%で開通しますが、卵管水腫になっていると、卵管内膜がすでに障害を受けており、術後の妊娠率は20~30%と高くはありません。ひどい卵管水腫の場合には、術後に再度卵管水腫になってしまうことも多く、ひどい卵管水腫の場合には開口術ではなく、切除か切断をした方が良いことが多くなります。
また、超音波検査でも分かるような重症の卵管水腫があると、卵管水腫内に貯留した液体が子宮内に逆流して、体外受精の成績が1/2~1/3に低下し、流産率も上昇します。したがって重症の卵管水腫がある場合には、体外受精の前に腹腔鏡による卵管水腫の処置をおこなうこともしばしばあります。手術をしてから体外受精をおこなうか、体外受精を数回受けてうまくいかないときに手術を考えるか、迷う場合もしばしばあります。
また、子宮と卵管の境の卵管間質部が閉塞している場合には、卵管鏡下卵管形成術(保険適応)がおこなわれます。これは千葉県でおこなっているところは1~3施設だと思いますが、当クリニックでも日帰りでおこなっています。開通率は70~80%程度ですが、再閉塞率は5%程度とされます。
クラミジア感染と不妊治療は非常に関係が強いのですね。不妊治療では、クラミジアの検査もしっかりと受けて頂く必要があるのです。
性感染症学会参加報告が成り立っているかどうか怪しい報告になってしまったな~。
私も日本性感染症学会認定医(千葉県では、全科で13名)の一人なので、きちんと参加する必要があるのです。
しかし、参加したアリバイ写真を取り忘れてしまいました。残念~。
一方、学術大会参加のついでに、USJのハリーポッターにも参加してきました。
見て下さい!この合成写真のような仕上がりを!
撮った写真が、USJしかないとは。
今回はあくまで、学会参加がメインです。ハリーポッターのついでに学会参加したのではなく、学会参加のついでにハリーポッターに立ち寄っただけですよ。皆さん勘違いされないで下さいね。ね。ね。(と念を押す私)
一応、私も共同演者として、抄録には載っています。
千葉県の性感染症の調査報告です。五十嵐先生ありがとうございます。
私はこのように様々な方に支えられているのですね。なお、あくまで支えられているのであり、決して寄生しているのではありません。
最も多い性感染症は、相変わらず性器クラミジアです。性器クラミジアは、卵管の癒着や閉塞をおこし、不妊症、子宮外妊娠の原因としても重要なのですね。
2003年以降、性器クラミジアも減少傾向にあったのですが、千葉県ではこの3年間は横ばいからやや増加している可能性もあるようです。
原因はまだよく分かっていませんが、全国的に梅毒が増加している傾向にあるようです。
また、クラミジア感染は、若年者では、独身者よりも、配偶者がある方の方が多いと報告されています。
さて、クラミジアと不妊症についてのお題を一つ(落語の紹介みたいになってしまいますね)
受精の不妊原因は、卵管因子が40%程度と最も多く、その卵管不妊の原因としてはクラミジア感染が最も多いのです。したがって、女性の最も多い不妊原因は、クラミジア感染とも言えるのですね。
卵管が障害を受けると、不妊症になるわけですが、クラミジア感染による卵管障害としては、卵管周囲癒着と卵管水腫(卵管先端の閉塞)が典型的です。
卵管因子の判断としては、まずは卵管造影検査がおこなわれますが、卵管造影検査はあくまで影絵での判断であり、開通しているかどうかは比較的正確に分かりますが、癒着しているかどうかは確実性はやや心許ないのです。卵管造影検査が正常であっても、クラミジア抗体が高い場合(例えば3.5以上)の場合には、自然妊娠率は低下するとの報告もあります。
卵管因子の対策としては、主に腹腔鏡による卵管の修復(保険適応)と、体外受精(保険外)があります。
腹腔鏡による卵管周囲癒着の術後妊娠率はおよそ50%です。
卵管開口術では卵管は90%で開通しますが、卵管水腫になっていると、卵管内膜がすでに障害を受けており、術後の妊娠率は20~30%と高くはありません。ひどい卵管水腫の場合には、術後に再度卵管水腫になってしまうことも多く、ひどい卵管水腫の場合には開口術ではなく、切除か切断をした方が良いことが多くなります。
また、超音波検査でも分かるような重症の卵管水腫があると、卵管水腫内に貯留した液体が子宮内に逆流して、体外受精の成績が1/2~1/3に低下し、流産率も上昇します。したがって重症の卵管水腫がある場合には、体外受精の前に腹腔鏡による卵管水腫の処置をおこなうこともしばしばあります。手術をしてから体外受精をおこなうか、体外受精を数回受けてうまくいかないときに手術を考えるか、迷う場合もしばしばあります。
また、子宮と卵管の境の卵管間質部が閉塞している場合には、卵管鏡下卵管形成術(保険適応)がおこなわれます。これは千葉県でおこなっているところは1~3施設だと思いますが、当クリニックでも日帰りでおこなっています。開通率は70~80%程度ですが、再閉塞率は5%程度とされます。
クラミジア感染と不妊治療は非常に関係が強いのですね。不妊治療では、クラミジアの検査もしっかりと受けて頂く必要があるのです。
性感染症学会参加報告が成り立っているかどうか怪しい報告になってしまったな~。