高橋先生のブログ

44歳の方からの、とてもうれしい出産報告

先日、体外受精で妊娠、44才で出産された方からの出産報告が届きました。
出産までに長い経過ではありましたが、御本人の努力が実ったうれしい一例をご紹介致します。

当クリニックでは39才から治療を開始しました。
AIHは3回で妊娠しなかったので、年齢も考えて体外受精も開始しました。

体外受精を中心に治療を進め、最終的に、43才時、13回目の採卵で、5個採卵、4個受精、2個が胚盤胞まで成長し、1個胚移植し、始めて妊娠し、卒業。そして、今回の出産報告が届いたのです。
12回目の採卵以降は、アシストワンと、メラトニンを開始していました。

今回は13回目の採卵という長い道のりでしたが、この間、治療を継続できたのは、胚盤胞ができていたことも望みの一つでした。胚盤胞は、実際には平均で受精卵の半数以下しかできませんし、高齢になるほど胚盤胞まで進むことは少なくなるのです。道のりは長かったのですが、最終的にお子様を得られたので非常に幸運でした。

不妊治療は、続けていればいつかはお子さんが得られる、ものではありません。すでに40才以降の方には、この方は大きな希望の一例です。
ただ、今回は非常に幸運な稀な例なのです。37歳以上の方は、40歳まで大丈夫、とは考えずにステップアップを急いで下さいね。
このような方がひとりでも増えるように、皆さんと一緒にまたがんばって行きたいと思います。