高橋先生のブログ

AMH<0.1、FSH=99.6での出産報告

先日、30代前半の方からの出産報告を頂きました。
前医で、AMH<0.1、FSHは64と、ほぼ閉経に近い状態でした。カウフマンやセロフェン(飲み薬)、HMG注射でも卵胞発育しないため、当クリニック来院。薬剤を使用しないと生理も来ません。

当クリニックでも再検査しました。
AMH<0.1  LH 40 FSH 99.6 、E2<10、とより悪化し、すでに閉経状態でしたる
DHEAs、ビタミンCは低値であり、DHEA,アシストワンを使用しました。
エコーでは卵巣も卵胞もみえません。子宮鏡と子宮卵管造影検査をおこない、生理25日目からプレマリンを使用開始、2ヶ月ほどで出血(生理かも)、生理7日目で、始めて卵胞を認め、翌日排卵。
その後も、プレマリンとピルで生理をおこし、この間、小さな卵胞を認めた。メラトニンも使用開始。
半年後、生理19日目で左の卵胞を20×16mmの卵胞を認め、2回目の採卵で、1個採卵、受精し、採卵2日目に胚移植、妊娠卒業しました。ほとんど奇跡的ですね。

このように、ほとんど閉経状態の方には、プレマリンを使用して、FSHを低下させて、自然に卵胞発育するのを待つしか手立てがないことが多いのです。
HMG注射や飲み薬での排卵誘発は、もう効果がないことが多いのです。

ただ、諦めずにプレマリンを1~2ヶ月使用しても良いと思いますよ。簡単に諦めずに少し長めにプレマリンを粘って使用して観ては如何でしょうか。