高橋先生のブログ

中隔子宮手術後、AMH<0.1で、2回妊娠(IVF)卒業例

AMH<0.1で、2回流産経験(IVF妊娠、自然妊娠)の35才の方がいらっしゃいました。

前医では、子宮卵管造影検査もおこなっていなかったようで、当クリニックでは、子宮卵管造影検査と子宮鏡をおこないました。

その検査で、中隔子宮が明らかになったのです。

AMHがかなり低いことはあるものの、自然妊娠の履歴もあるので、子宮中隔切除を当クリニックで日帰り手術でおこないました。

その後は、体外受精で、1回目、2回目は、採卵1個で移植出来ず。3回目、4回目は新鮮胚移植したものの妊娠せず。

5回目の採卵では、4個採卵でき、2個胚新鮮初期胚移植して妊娠、経膣出産されました。

その3年後、AMH=0.08ですが、39才で再挑戦。

産後1回目の体外受精で、1個採卵、新鮮初期胚移植1個で妊娠、(半年前に)卒業されました。

当クリニックでは、子宮鏡下の手術を日帰りでおこなっています。

不育症の検査には、子宮の形をみるために、子宮卵管造影検査、子宮鏡、MRI、3D超音波などが使用されますが、まずは基本的な検査を受けることは大切ですね。

また、AMHが低くても、卵胞が出来るときには、この方はとても幸運でしたが、胚盤胞にこだわりすぎずに移植してもよいかもしれませんね。