他院で顕微授精3回後の40歳AIH妊娠例
このところ、ART以外での妊娠例が続きますが、またひとりご紹介致します。
前医で、顕微授精での採卵2回、胚移植3回の40歳の方が、比較的遠方から当クリニックにいらっしゃいました。
当クリニックでは、少しでも妊娠する可能性を高めるために、ART予定でも、すべての検査をおこなっています。特に反復不成功の方には一通りの検査は、見落としがないか確認するために、むしろとても重要なのです。
この方には、子宮卵管造影検査と子宮鏡検査をおこないました。
そして、子宮鏡検査をおこなったところ、12×6mmの子宮内膜ポリープがありました。反復不成功の方で、子宮鏡を受けていない方には子宮鏡は是非お勧めです。(今回は前医では子宮鏡検査は受けていなかったようです) 着床障害の検査には、子宮鏡検査は必須ですね。この方には、子宮鏡下の日帰り手術で子宮内膜ポリープを切除しました。
また、甲状腺機能の検査では、TSHが上昇し、甲状腺機能低下傾向があったので、チラジンSも補充しました。
内膜ポリープ切除後の周期には、翌周期に体外受精を控えていたので、自然周期での人工授精をおこないました。そしてなんと、以前は顕微授精を受けていたのですが、1回目の人工授精で妊娠されて、胎児心拍も認めたのです。
ご夫婦お二人とも今回の妊娠にとても驚かれて、胎児心拍を見たときには非常に感激されたようで、信じられない、とおっしゃって帰宅されました。
大切な教訓としては、
1)ARTをおこなう場合でも、基本検査は重要です。(子宮鏡、卵管造影検査、基本ホルモン検査、など)
2)精子の状態はかなりばらつきます。顕微授精を受けていても、タイミング、人工授精なども、無駄ではないのです。ARTの合間にはどんどんおこなって良いのですね。
3)子宮内膜ポリープや、重症の卵管水腫は、着床障害の大きな原因です。ARTでも子宮鏡や卵管造影検査はむしろ大切な検査であるとお考え下さい。
前医で、顕微授精での採卵2回、胚移植3回の40歳の方が、比較的遠方から当クリニックにいらっしゃいました。
当クリニックでは、少しでも妊娠する可能性を高めるために、ART予定でも、すべての検査をおこなっています。特に反復不成功の方には一通りの検査は、見落としがないか確認するために、むしろとても重要なのです。
この方には、子宮卵管造影検査と子宮鏡検査をおこないました。
そして、子宮鏡検査をおこなったところ、12×6mmの子宮内膜ポリープがありました。反復不成功の方で、子宮鏡を受けていない方には子宮鏡は是非お勧めです。(今回は前医では子宮鏡検査は受けていなかったようです) 着床障害の検査には、子宮鏡検査は必須ですね。この方には、子宮鏡下の日帰り手術で子宮内膜ポリープを切除しました。
また、甲状腺機能の検査では、TSHが上昇し、甲状腺機能低下傾向があったので、チラジンSも補充しました。
内膜ポリープ切除後の周期には、翌周期に体外受精を控えていたので、自然周期での人工授精をおこないました。そしてなんと、以前は顕微授精を受けていたのですが、1回目の人工授精で妊娠されて、胎児心拍も認めたのです。
ご夫婦お二人とも今回の妊娠にとても驚かれて、胎児心拍を見たときには非常に感激されたようで、信じられない、とおっしゃって帰宅されました。
大切な教訓としては、
1)ARTをおこなう場合でも、基本検査は重要です。(子宮鏡、卵管造影検査、基本ホルモン検査、など)
2)精子の状態はかなりばらつきます。顕微授精を受けていても、タイミング、人工授精なども、無駄ではないのです。ARTの合間にはどんどんおこなって良いのですね。
3)子宮内膜ポリープや、重症の卵管水腫は、着床障害の大きな原因です。ARTでも子宮鏡や卵管造影検査はむしろ大切な検査であるとお考え下さい。