全国の体外受精 2014年統計
生殖補助医療(体外受精)関連の2014年の日本全国の統計が、マスコミから発表されました。
引用しますと、
2014年に国内で実施された生殖補助医療(体外受精・顕微授精・凍結胚移植すべての治療周期)の件数は39万3745件で、ほぼ40万件となったようです。
その結果4万7322人の子どもが生まれ、いずれも過去最多となったことが日本産科婦人科学会から発表されたとのことです。しばしば会員に直接知らされるよりも、マスコミの発表経由で知ることも少なくないのです。
14年の総出生数は約100万3500人とのことなので、体外受精関連で生まれた子の割合は約21人に1人となった計算になります。学校のクラスに2人ぐらいは体外受精関連で生まれたお子さんであると言うことなのですね。
生まれたお子さんの約半数は、凍結胚移植による妊娠となっています。日本は、世界で最も胚凍結の技術が進んでいる国なのです。
実は、日本は体外受精の件数が世界で最も多いのです。これにはいくつかの理由があります。
まず、
1)結婚年齢が高くなり、難治性の不妊症患者さんが増加していること。
2)体外受精をおこなっている施設が最も多いこと。
3)1回の体外受精の費用が比較的安いことがあげられています。日本では体外受精は1回30~50万円が多いのですが、例えばアメリカでは1回150万円ぐらいかかるのですね。
体外受精で生まれた子どもの数は累計43万1626人となり、初めて40万人を突破したそうです。
皆さんの妊娠が少しでも多くなるように、私たちもまだまだがんばっていきたいと思います。