卒業例から学ぶ不妊治療(2)年齢・46歳
先日、46歳の方が顕微授精で妊娠されて卒業しました。45歳で来院し、4回の人工授精後、顕微授精を開始。1回目は3個採卵するも授精卵が得られず終了。2回目は2個採卵し、2個とも顕微授精で授精授精分割。4細胞の初期胚で新鮮胚移植し、無事に妊娠、妊娠7週で卒業となりました。
この方はとても幸運です。45才以上の方の妊娠率は、胚移植あたり5%未満です。今後も順調に経過して、無事に出産されることを祈るばかりです。
このような方への治療法としては、すべておこなう必要があります。今回は、甲状腺機能の低下も認めたので内科医の診察も受け、積極的に甲状腺ホルモンの補充、ビタミンD、葉酸、なども使用しました。
採卵数が少ないとキャンセル率も高いので、途中での中止はとても心が痛むと思います。しかし、今回のような例もありますので、ご参考にしてみて下さい。