抗カルジオリピン抗体の再検査で陰性となった妊娠卒業例
不育症の検査では、再検査で確認することをお勧めします。
32才 2回流産し、抗カルジオリピン抗体(IgG)=42.6(正常<10)と陽性であった方が、体外受精(凍結胚移植)で妊娠され、卒業しました。
この方は、2回流産のために、不育症の検査をおこない、抗カルジオリピン抗体(IgG)が陽性で、「血液が凝固しやすい」と判断していました。
しかし、抗体は上下しますし、1回の検査で確定はしないのですね。
この方は再検査すると、抗カルジオリピン抗体は陰性でした。
菌数で2回の手術歴もあり、体外受精をおこない、29個採卵、20個受精し、17個の胚盤胞と凍結保存しました。
そして、1回目の凍結胚盤胞移植で、妊娠卒業されたのです。
不育症の検査で、1回検査が陽性であっても、再検査をする事をお勧め致します。今回のように再検査で陰性になることはよくある事なのですね。
1回の検査で決めつけて、アスピリンやヘパリンを使用するのは過剰な治療にもなり得るのです。
この方は、アスピリンやヘパリンは使用せずに卒業されました。