高橋先生のブログ

採卵3回、胚盤胞4回移植後の遠方(福島)からの来院、ロング法で出産

39歳。他施設で3回採卵4回胚移植(胚盤胞)しても妊娠されない方が福島から来院されました。遠方からありがとうございました。

検査では、ビタミンC、D、亜鉛が低値で、酸化ストレス(8OHdG)が28.6と強度のダメージがありました。AMH=2.48

アシストワンを開始し、前医とは異なる(ショート法・アンタゴニスト法)誘発方法で、ロング法で誘発をしました。

17個採卵、15個のICSIで13個正常授精。8個胚盤胞となり凍結保存。

1回目の凍結胚移植で妊娠、出産  (その後4個廃棄)

2回目の胚移植で、1卵性双胎の妊娠するも、8週で流産。

3回目 最後の胚移植として、2個胚盤胞移植し、単体妊娠し、卒業。

この方は、特殊な検査もしたのですが、ビタミン不足と酸化ストレスが強く、アシストワンを使用しました。

しかし、もう一つの大きな要因は、以前とは異なるロング法も試したことかも知れません。

卵子の質としては、ロング法は良好胚が得られやすいともされています。

1回の採卵で、3回連続して妊娠された例ですが、遠方からも来ていただき、結果が出て私もホッとしたところでした。

あとは今後も順調に経過されることを祈るばかりです。