高橋先生のブログ

他院で3回採卵・7回胚移植後、HSG後の自然妊娠

35歳、2つの施設で、3回採卵(採卵数合計39個)、7回胚移植後に当クリニック来院。性交渉は月2回。

当クリニックでは、ビタミンD低下に対しては、サプリメント補充。

子宮卵管造影検査と子宮鏡、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ検査えおおこないました。

子宮内フローラはラクトバチルス99.9%、慢性子宮内膜炎では、CD138は5~7個/20視野と弱陽性(未治療)でした。

初診時に、性交渉を多くすることをアドバイスしました。

そして、子宮卵管造影検査をおこなった周期に妊娠し、昨年無事出産したとの報告を受け取りました。当クリニックでの治療は2ヶ月だけでした。

7回の胚移植をしていても、自然妊娠もあり得るのですね。このような例は当クリニックでは珍しくはありません。

不妊症の最も多い原因は卵管因子です。体外受精をする方でも、子宮卵管造影検査は重要だと当クリニックでは考えています。(それと性交渉は多ければ多いほど妊娠しやすいのですね)

また、慢性子宮内膜炎では、CD138が10以下ならば、弱陽性でそのまま妊娠/出産されている方も当クリニックでは少なくありません。一般的には20視野に5以下を正常としていますが、5個と6個の差があるわけではありません。治療しても、なかなかCD138が5以下にならない方でも、この程度まで低下したならば治療を進める選択肢もあるかもしれませんね。

最後に、特に、原因不明と言われている方!

子宮卵管造影検査、性交渉、(ビタミンDも)は、基本ですが重要なのです。