高橋先生のブログ

46才、HSG後の自然妊娠・出産報告

46才で自然妊娠し、出産されたご報告を頂きました。

この方は、45才で結婚、46才で来院。妊娠出産歴なし。 AMH=1.01(41~42才相当)

体外受精を予定しましたが、子宮鏡/子宮卵管造影検査をおこない、その周期に人工授精も1回施行(妊娠せず)しました。

翌周期には、体外受精の予定でしたが、HSGの翌周期に自然妊娠されました。

そして、昨年、無事出産(逆子で帝王切開)されたとのご報告を頂いたのです。

この方は、とても幸運でした。年齢的には、体外受精でも妊娠率は2~3%程度、流産率は80%程度であり、お子さんをえられる確率は0.8%程度と、1%もいかないのです。つまり、100回体外受精をしたらば、赤ちゃんを得られる「かもしれない」という可能性なのです。

今回、お子様が誕生されたのは、ちょっとした奇跡に近い事なのですね。

ただ、やはり体外受精が方針でも、子宮鏡や子宮卵管造影検査もしっかりおこない、性交渉もしっかりと持って頂くことは、とても重要なのですね。

治療法を決めつけて狭めずに、可能性を広くとっていきましょう。

そう思えるご報告でした。