高橋先生のブログ

検査してみると様々な細かい修正点(6回採卵6回胚移植後の初回での妊娠)

37才の方からの出産報告がありました。AMHが0.55で、卵巣機能が低下していました。

他施設で6回採卵。6回胚移植。

すでに多数回体外受精をおこなっているので、当クリニックでは、特赦検査をおこないました。その結果、

ビタミンC、ビタミンD低下。DHEAs:32とかなり低値(目標>200)。血清銅高値。甲状腺機能亢進症、などがありました。慢性子宮内膜炎と子宮内フローラは正常。

これらに対して、アシストワン(ビタミンC,D補充)、DHEA投与。血清銅低下目的に亜鉛投与。甲状腺炎治療。などを即座におこないました。

甲状腺機能が安定する事を待って、クロミフェンーHMG誘発で、採卵4個、1個の新鮮胚移植で妊娠、出産となったのです。

頻回に体外受精をおこなっている場合には、同じ事をしているのではなく、特殊な検査も含めて、再度チェックするする事は大切なのですね。

不妊治療には様々な検査や選択肢があります。治療がうまくいかないときには、今までにおこなっていない検査・治療をしてみるのは大切なことなのです。