高橋先生のブログ

単角子宮・PCO・境界型糖尿病の妊娠/卒業例

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子宮奇形の方の妊娠例を続けてご紹介します。

子宮に問題がある方は少なくないのです。

この方は右単角子宮です。子宮は左右のミューラー管という細い管が、中央がくっついて、子宮と左右の卵管になるのですが、片方のミューラー管が未成熟だと、片方の(小さめの)子宮と卵管ができるのです。

この方は、体重が90kgで、糖尿病の一歩手前で、また排卵障害もあるPCOの方でした。AMHは、7.93と高値。

治療は、減量をして、メトホルミンを服用、レトロゾールとクロミッドを併用し、FSH注射も追加しつつ、生理39日目で、やっと一つの卵胞が右側にできたのでHCG注射で排卵誘発。そして妊娠/卒業されました。

この方は、飲み薬の排卵誘発剤がなかなか効かないので、2剤を併用しつつねばってFSHも追加したのです。

子宮に問題がある方も少なくないのですが、それ以外にも問題があることが多く、様々な方法を組み合わせる必要があるのですね。