症例ご紹介 41才4回の流産後の妊娠・卒業
41才の4回流産後の方が妊娠・卒業されました。
この方は、インスリン抵抗性の糖代謝異常がある方で、糖尿病治療薬のメトホルミンを使用しました。
実は、すでに他院で体外受精(2回採卵・3回胚移植)などうけており、合計4回流産していましたが、AMHが0.2と非常に低く、当クリニックでも体外受精をおこなっております。
クロミッドのみで排卵誘発し、4個採卵、体外受精で3個受精、2個の初期胚移植(4細胞×2個)し、妊娠されました。胚盤胞1個保存。
流産の原因は、ほとんどが染色体異常の問題ですが、今回の方のように、糖代謝異常がある方には、糖代謝改善薬のメトホルミンを使用すると流産が低下するとの報告もあります。肥満や習慣流産がある場合には、糖負荷試験などをおこなって、糖代謝異常の有無を調べてしっかりと対応することも、流産予防の一つの方法なのですね。