昨日、今日と、千葉の幕張メッセで、受精着床学会が開催されました。

当クリニックからは、3件発表しましたが、中野　俊君（胚培養士）が、ミニセッション1で、「精子凍結保存におけるクリニックの抱える課題」について、発表をおこないました。私もそのセッションの座長を務めてきましたので、ご紹介致します。

開業して20年ほど経ちますが、およそ170名の方の精子の凍結保存をおこなってきました。主に、白血病、精巣腫瘍、悪性リンパ腫などの患者さんで、最年少は14歳の方でした。

以前はクリニックの診療は私1人でおこなっていたので、凍結保存が中断する可能性もあり、ご紹介を受けた方のみの精子凍結保存を受けていたのです。

最近は、癌治療の成績も改善してきており、精子凍結を必要とする方も増えてきつつあるので、リスクを改善しつつ、今後は積極的に精子保存を受けられるようにしていきたいと思います。

私もこのセッションで座長を務めてまいりました。当クリニックの泌尿器科診療をになって下さる千葉大学教授の市川智彦先生が、今回、初の泌尿器科医の受精着床学会学術講演会の学会長をされました。

私のクリニックの発表の機会を与えて下さり、ありがとうございます。

なお、明日の市民公開講座（夫婦で妊活のテーマ）では、「夫婦の心身のコミュニケーションをもっと増やしましょう」という演題で、私自身も講演をしてまいります。

時間のある方は、ぜひ会場（幕張メッセ　国際会議場）においで下さい。