高橋先生のブログ

4月妊娠希望セミナー開催されました。次回は5月26日です。

2018.4seminer

昨日、4月21日に妊娠希望セミナーが開催されました。

いつもと同様に、不妊症治療の勘違い、妊娠の成り立ち、一般不妊治療、体外受精、など、不妊治療の全体像を理解していただけるように、お話しさせて頂きました。

最近はご夫婦でいらっしゃる方が多くなりました。良いことですね。

また、このセミナーでは、不妊治療全体の理解を通して、ご自身が受けている治療がどのような意味があるのか、今受けているの治療以外にできることがあるのか、などをご自身でも治療の選択などを考えることができるようになっていただくことを目的としています。

一般不妊治療を受けている方のみならず、体外受精を受けている方にも役に立つ情報をお届けできたら良いな、と考えています。体外受精を受けている方も、一般不妊治療で妊娠される方も少なくありません。治療を限定するのではなく、少しでも可能性を高める方法を一緒に考えていきましょう


また、最近ホットな話題となっている、着床障害についても新しくスライドを追加して説明させて頂きました。このブログでも、着床障害について記載していますので、是非参考にしてみて下さい。

大切なのは、まずは、子宮鏡、卵管造影検査などで、従来からの着床障害の原因の検査を受けておいて下さい。現在話題となっているもの以上に、子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫、卵管水腫、などの方が影響が強いのです。まずはこれらがないことが前提なのですね。

次に、やはり妊娠の最も大きな要因は、卵子の質なのです。妊娠しない場合に最も注目すべきは、いかに卵子を良くするか、になります。

3番目に、最近の着床障害の検査としては、慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ(細菌叢)、ERA検査(インプランテーションウインドウ検査)などがあるのですが、良い胚を3回は移植しても妊娠しない体外受精の患者さんで、主に40才以下の方が対象になるのです。年齢が高いと、妊娠しない原因は着床障害よりも胚の染色遺体異常などが大きいのです。ただし、40才以上の方にも、これらの検査が無意味ではないので、ご希望の方にはおこなっても良いとは思います。ERA検査は、検査周期と胚移植周期が異なるので、正確性とコスト(約20万円)を考えると今の時点では意義はまだ不明確ですね。


今後も少しずつ内容を更新していきながら、セミナーを継続していく予定です。

写真の構図も少し変化を持たせたいですね~。考えてみます。

次回は、5月26日の16時からの開催です。皆さん是非ご参加下さい。