高橋先生のブログ

体外受精施行後のAIH1回目での妊娠例、コロナ後の一つのモデル?

他院で採卵1回、胚移植2回後に、当クリニック来院して、1回目の人工授精で妊娠された方がいます。

コロナ状況下やコロナ後に、体外受精が受けにくい方には、一つのモデルケースかも知れませんので、ご紹介致します。

30才の方で、他施設でAIH3回、採卵1回で13個採卵、2回胚移植するも妊娠せず、当クリニック来院。

ご本人は体外受精をご希望でした。年齢若く、AIHも3回のみでしたので、当クリニックでは子宮卵管造影検査を再検査し、その周期に(体外受精の前周期)人工授精もおこないました。

そして妊娠。当クリニックでの、妊娠までの月数は1ヶ月のみで、1ヶ月半で卒業でした。

これは極端な例ですが、体外受精に進むと、もうそれ以外の治療法はおこなわない方も少なくありません。

体外受精か?、人工授精か?の二者択一ではなく、併用して考えて良いのですね。

また、コロナウイルスの感染拡大に伴い、体外受精をおこなっていない施設もあるようです。

今回のように、子宮卵管造影検査をしっかりおこなって、卵管の通りをよくして人工授精をおこなう事も、体外受精を受けている状態でも有効な一つの手段なのです。

不妊治療は一つの手段だけでないことは多いのです。治療法を狭めてしないように、可能性を出来るだけ広げていきましょう。