高橋先生のブログ

AIH妊娠2題 その2 43才、1回目のAIHでの妊娠

43才での1回目のAIHでの妊娠例がありましたのでご紹介致します。

43才、3月に妊娠を希望されて来院されました。
年齢的には、体外受精を中心とした不妊治療をお勧めしました。
ただし、当クリニックでは少しでも妊娠する可能性を広げるために、卵管造影検査もお勧めしており、来院当日に、卵管造影検査と子宮鏡をおこないました。

HSG検査をおこなった次の周期、 体外受精を翌周期に控えて、当クリニックで最初のAIHをおこないました。
精子は正常値でしたが、積極的に治療する目的でAIHをおこない、そして妊娠されたのです。
そして、先日卒業されました。

参考点は、

1)43才でも、AIHは無駄ではなく、少しでも妊娠の可能性をあげるためにおこなう意義はある。

2)体外受精を予定していても、それ以外の妊娠の可能性も少しでも広げる努力は意義のある事でしょう。

3)40才以上、体外受精を予定していても、卵管造影検査は、意義のある事が確認できました。今回のAIH妊娠は、卵管造影検査をおこなった翌周期でした。

今回は、体外受精を翌周期に控えての、AIH妊娠が2例ありましたので、ご紹介致しました。

みなさん、体外受精を予定していても、それのみに治療を限定するのではなく、AIHや、自然妊娠の可能性も考えて、性交渉はどんどん持ちましょう。